今回は、「Multichain」を使用して、各種ブロックチェーン間で仮想通貨をブリッジ(クロスチェーン)する方法を解説します。
「Multichain」を使うことで、ETH、Polygon(MATIC)、BSC、OEC、FTM、Arbitrum、AVAXといった各種ブロックチェーン間のブリッジ(クロスチェーン)が簡単に行えます。
この記事は、こんな人におすすめ!
- ブロックチェーン間で資金をブリッジしたい
- 手数料をなるべく抑えたい
Multichainとは?
以前は「Anyswap」という名前でしたが、2021年12月にリブランドして「Multichain」という名前に変わりました。機能は「Anyswap」とほぼ同じです。
「Multichain」は、2021年12月に6000万ドルの資金調達を行っています。
Multichainで出来ること
異なるブロックチェーンに資金をブリッジできます。
対応ブロックチェーンは、Ethereum、Polygon(MATIC)、Binance Smart Chain、OEC、FTM、Arbitrum、Avalancheなど。
Multichainを使うメリット
「Multichain」を使うメリットは、ガス代の節約ができる点にあります。
例えば、Polygonに$ETHを送りたい場合の経路として以下の方法があります。
- BINANCEで$ETH購入
- Metamaskに送付(Ethereumチェーン)
- Polygon Bridgeでブリッジ
この経路だと、Ethereumを経由する為、高額なガス代(20ドル~100ドル程度)を払う必要があります。
BINANCEから直接Polygonに送金が可能ですが、送金停止していることもあります…
「Multichain」を使う経路の場合。
- BINANCEで$ETH購入
- Metamaskに送付(Binance Smart Chain)
- Multichainでブリッジ
という経路が使えます。ガス代はMultichainの手数料を含めても、2~10ドル程度(ブリッジ金額によって増減)で済みます。
ブリッジのやり方
この記事では、$USDCをBSCからPolygon(MATIC)にブリッジする手順を例に解説をします。
ブリッジ元のチェーン・ブリッジ先のチェーン・ブリッジする通貨の項目を変更すれば手順は同じです。
事前準備として、Metamaskにブリッジする資金とガス代を用意してください!
それでは、解説していきます。
step
1チェーンを選択する
上が移動元のチェーン、下が移動先のチェーンになります。矢印の向きを確認しておいてください。
今回は、BSC→Polygonを選択しますが、「Multichain」は、多くのチェーンに対応しているので、希望のチェーンを選択してくださいね。
step
2通貨選択・数量入力する
$USDC、$USDT、$ETHあたりが無難です。(流動性が無いとブリッジできない)流動性はPoolの数字で確認できます。Poolの数字がブリッジしたい金額よりも小さい場合はブリッジできません。
流動性が不十分な場合は、流動性が復活するのを待つか、別の通貨でのブリッジを検討してください。
通貨選択したら、数量を入力します。数量は手数料で目減りします。
「Reminder」を確認(手数料やブリッジにかかる時間が記載されています)したら、「Approve USDC」を選択し、メタマスクで確認します。(ガス代がかかります)
step
3スワップする
「Swap」を選択します。
確認画面が表示されるので、内容を確認してから「Confirm」を選択。
その後、メタマスクでガス代を払って、トランザクションを実行します。
2箇所が「Success」になればブリッジ完了です。
step
310~30分後にブリッジ完了
ブリッジ完了するまで、10分~30分かかるので、のんびり待ちましょう。
トランザクションは右上に表示されている自分のアドレスをクリックすると確認できます。
無事に届きました
PolygonにUSDCが届きました。これでブリッジ完了です。